第27章 価値観
「はっ、はぁっ、ユナ、大丈夫…?」
「ぁっ、はぁっ、ぁッ、あぁっ…」
濡れた瞳で 規則的な荒い息を吐き続けるユナは、どうしていいかわからず ただ身を震わせていた。
アルコのキスは首筋から胸元へ。下りていくと同時に、少女は女の声をあげ始めた。
「ああッ、ダメ…、で、す…。アルコさん…、わ、たし…、へんに、…な、りそう…」
「大丈夫…、へんじゃないよ。…かわいいよ」
安心させるようにユナの髪を撫でてから 着物の紐を引き、胸元を はだけさせる。
現れたのは陶器のような、すべらかな白い肌。アザやキズひとつない美しい肌を目の当たりにして、アルコは眩しげに目を細め、微笑んだ。
「きれいだね…。本当に」
口一はアルコのその言葉に、一瞬 心を止めた。
『アルコ…、
──── きれい だ』
自分が先ほど彼女に言った言葉と同じ。
しかしアルコの その言い方には羨望や嫉妬は一切 感じられず、憧れや尊敬の気配が宿っていた。まるで自分が彼女に向けた言い様と同じように ────
アルコ…
おれは 本当にお前のことが ────
『それ』は伝わっているのか
『それ』を言葉以外で伝えるには
どうすればいいんだ
ドクンと大きく脈打つ口一の高ぶる心を 欲情で埋め尽くしたのは、アルコの振る舞いだった。
彼女は目の前の少女の、未発達な膨らみの頂きに舌で触れる。
「んんんッ…、やぁっ、あぁッ…!」
狂ったように首を振り、身をよじるユナに構わず、アルコは濡れた舌先で丁寧に桃色の突起を転がした。
「………っ、くそっ…」
自分はまったくアルコに触れられもしていないというのに。
狂おしい程に愛しいと思う感情が、激しい興奮と劣情によって一瞬で飲み込まれ、口一の心を支配した。