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俺様主君といたずらな恋

第9章 見たくない真実との向き合い方


「お前これ…何で…!?」


そう言って目の前のお弁当を

見つめる俺に丸は

「すごいなぁ…一口で解るんや笑

これはな…ひなちゃんの作った

大倉のための特製弁当です」


なんて嬉しそうに笑いながら

俺の髪をわしゃわしゃとかき回す…


「昨日な?

ひなちゃんから俺に電話が来て

大倉に渡して欲しいもんがあるって

言われて、今日の朝頑張って早起きして

受け取りに行ってきたんやで笑?」



「………ひなこが…?」




「うん…

あとこれがひなちゃんからの伝言


“何してんですか大倉さん!?
しっかりしてくださいよ。
昨日生放送の歌番組見ましたけど
顔色悪いし、フラフラしてるし、
見てられませんでしたよ?
しっかりごはん食べてください…
私に出来るのはこんなことだけだけど
心配させないで下さい


ってさ…。

その弁当には

ひなちゃんの愛情がこもってるんやから

残さず食べるんやで!」



それだけ言って丸は

そそくさと俺のそばから離れて行った…
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