第2章 錯綜と交錯
カーテンの隙間から差し込む朝日の眩しさにうっすら目を開ける。
ぼやける視界いっぱいに褐色が見え、徐々に覚醒する脳が昨日の情事を引っ張り出す。
顔に熱が集まり、ふとキレイになっているベッドのシーツと自分の身体、彼に後処理をさせた事に気づき…青ざめる。
「ふはっ」
頭上で笑う声がし、ゆっくりと上を見るとに腕枕をしている彼だった。
「朝から百面相で忙しいな」
『あぁぁ、もう嫌ぁぁ…』
顔を真っ赤にし両手で覆い俯くの頭を撫で申し訳なさそうにはにかむ。
「おはよう、。無理させた…身体は大丈夫か?」
『…す、少し気怠いくらいで大丈夫』
痴態の限りを尽くした事を思い出し、顔を上げられないを引き寄せ抱きしめる。
ゆっくりと顔をあげ彼の顔を覗き見ると、至極幸せそうに微笑んでいた。
そして大変な事に気づいた。
(ダメだわ、…降谷 零は私にとって麻薬にしかならない…)