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【名探偵コナン】misty【降谷零/沖矢昴】

第8章 誘発と暴発


お昼のピークが落ち着くとの退勤時間となる。

その日も例の客は来ていた。
の退勤時間の少し前にポアロを出た。

がポアロを出るとコナンは後を尾行た。
いつも通り駐車場に向かうの目の前に奴が現れた。

手にはナイフが握られている。
ただのストーカーか組織の人間か…コナンは悩んだ。

『? お客様?』
「客か…あれだけの時を一緒に過ごしたのに…」

は記憶がない。
その言葉はが過去に目の前の男と共に時間を過ごした、のかもしれないと思わせるには十分だった。

『…私の事を知っているの?』
「当たり前じゃないか!」
『関係性は何?』
「食事をする時間を共にし、穏やかな時間を過す仲だ!!!」

は何かを考えているようだった。

『あなたも元カレか何かと言う事?』
「元カレ!?冗談じゃない!恋人同士だ!!!なのにあの安室という男と親しげにしやがって!!!」

コナンは自分が気づく前からポアロに通ってあの視線を送っていたのかと驚いた。

『え?………いつからですか?』
「がポアロで働きはじめてからだ!」

もコナンも混乱していた。
話がまったく見えないからだ。

すると前から見覚えのある車が来る。
車からは男がナイフを持っているのは見えていない。
駐車場に停めるとの方へ歩いてくる。

『…透さん』
「?」

その声にナイフ男が振り返ると、手にはナイフ。
安室は凄い速さで相手の懐まで入ると躊躇なく鳩尾から顎を狙い殴りつけた。

『…あ』
「…あぁ」

は声がする後ろを振り向いたらコナンがいた。
安室に視線を移す。

「何だこいつは!」
『何か……よく分からない…』

コナンも近寄る。

「怪しかったから後をつけたけど…たぶん只のストーカーだと思う」
『え』
「ここ二週間くらい変な視線送ってたよ?」
『えぇ……気づかなかったわ。こんな変な人が元カレだったら自分の趣味を疑う所だったわ…』 
「刃物沙汰だけど…奴等じゃないし杞憂に終わって良かった」

が警察沙汰を避けたがる事を知っている安室は、ストーカーが起きると二度とに近づく気すら起きない程に脅したのであった。

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