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今宵、貴方と求め合う【短編集】

第7章 ※冨岡義勇【鬼滅の刃】


私だってもう17、性交の意味くらいわかる。

1度経験だってある。



恐る恐る冨岡様の顔を見ると、何がなんだか分からない、という顔をしていた。


「えと…どうやらこの部屋は血鬼術により作られたものの可能性が高く、お題に書いてあることをしないと出られない、多分そういう部屋かと…」



冨「では、お前と性交をすればいいんだな」


簡単に言ってしまう冨岡様に驚いて、思わず聞いてしまった。



「そんな、簡単にしていいものでは無いです…好いている人同士で、段階を踏んで…それに胡蝶様に申し訳が…」



言ってしまってからハッと口を塞ぐ。



冨岡様は不思議そうにこちらを見つめて、


冨「何故胡蝶が出てくるんだ。俺はお前以外とはやらない」



はえ?



「えっ?でも胡蝶様とお付き合いされているのでは…
ち、違いましたか!大変申し訳ございません!」




私の早とちりだったようだ。



すると冨岡様は私に向かい合い、肩に手を乗せて口を開く。




冨「お前が好きだ。




鍛錬中どんなに打ち負かされても、どんなに怪我を負っても戦い続けるお前の姿に見惚れた。彩夏、好きだ」




唐突な告白を受けて目を丸くする私の額に、冨岡様は口付ける。



「!?」



冨「お前の返答がどうであれ、ここからは出なくてはならない。どちらにせよ覚悟はしておけ」



私は…
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