第6章 潮田渚【暗殺教室】
渚「あっ、あのさ、彩夏!」
殺せんせーのスパルタ授業が終わり、渚の家でテスト勉強をしていると、後ろから抱きつかれる。
「っと…渚ぁ?どーしたの?」
2人きりの時だけ甘えてくる渚が可愛くて、私は気の抜けた声で返事をする。
渚「僕さ、彩夏とそういう事、したいんだけど…」
途端、緩んでいた顔がボッと赤くなる。
「なっ!渚ぁ!?何言ってるの?」
思わず渚から遠退く。
すると渚は悲しそうにして項垂れる。
渚「カルマくんはもう彼女さんと、その、やってる、見たいだしさ…」
渚は何を思い出したか一気に赤くなる。
私はどうしたものかと考えたが、今の思考回路ではまともな判断ができない。
「よそはよそうちはうち!!」
等とオバサンの様な台詞が口からとび出た。
やれやれ…と再び机に向かって、苦手科目の数学にとりかかる。
その時、私の背中をツーっと何かが滑った。
「ひゃんっ」
唐突な事で対応できず、つい変な声を出してしまった。
慌てて後ろを向くと、渚が私の背中で指を滑らせていた。
渚「彩夏がそんな可愛い声出すから…」
渚はそう呟くと、後ろから私の胸とお腹に手を這わす。
「っんんー…」
くすぐったさから出る声を抑えようと、手で口を塞ぐ。
渚「彩夏、いいよね?」
渚のその問いに、私はYesと答えてしまった。