第5章 ※赤羽業【暗殺教室】
今日も今日とて私達3年E組は、勉学に熱心に励んでいた。
というのは半分嘘だけど、もちろん勉強も頑張ってる。
もう1つ、重大な責務がある。
暗殺だ。
3月に地球を爆破する、という怪物が標的。
初め聞いた時には「暗殺如き、数日で終わる」と思っていた。
何せ私は昔から鍛えられてた。
人を殺めた事は無いけど、護る仕事ならやってきたからいけるだろうと。
結果はもちろん無理だった。
怪物とは聞いていたが物理だとは…
とまあそんなこんなで今に至る。
ちなみに今はケイドロ中。
時々、放課後に残れる人だけ残って練習するんだ。
烏間先生も付き合ってくれるから優しいよね。
すると、近くの茂みから物音がした。
私は咄嗟に木の影に隠れて様子を見るが、少し離れた所にいた烏間先生とバッチリ目が合った。
「あ」
人とは思えない不気味な笑みを浮かべて、烏間先生は飛びかかってくる。
なんとか躱そうと思い、下に屈む。
躱せた…!
烏間先生の腕が私の頭上を通り抜けていった瞬間、私は全力で走り出した。
のもつかの間、瞬時に追いついてきた烏間先生が私の腕を掴む。
烏「東雲、確保だ。お前は走るだけじゃなくて木を使え。
だが反射神経は良い方だ。」
烏間先生はちゃんと褒めてくれるから嬉しい。
私の親なんて…そこまで出かかったところで、なんとか思考を変えようと牢屋へ向かう。
牢屋には数人が捕まっており、見張りに殺せんせーがついていた。
あっこれ逃げられない。
早々に敗北感を感じながら、私は牢屋と書かれている円の中へ入った。