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今宵、貴方と求め合う【短編集】

第4章 ※轟焦凍【ヒロアカ】


轟「なぁ、彩夏」


私はすぐ横に座って引っ付いてくる焦凍を見遣る。



「なにー?って言うか離れて暑い」


焦凍を剥がそうとするも、私と焦凍との力の差は歴然だ。


轟「俺お前とコスプレプレイがしたい」



「うんうん。……え?」


突然の爆弾発言に頭がついていかない。



轟「いつも通りのじゃ飽きてくるだろ?彩夏が好きなのを選んでいいから」


「うんそういう事を言ってるんじゃないんだけどね!?」


うるうると瞳を潤ませて、焦凍は私を見つめる。

う…この目をされると断りづらい。


「わかった…わかったから…離れて」



渋々承諾するとパッと笑顔になる焦凍。

ギューっとさらに抱き締めてくる

離れてって言ったのに…




轟「じゃあ、彩夏は俺にどんなコスプレをして欲しい?」

これといって思い浮かぶのはないな。


「なんでもいいよ。絶対似合うから」



そう言うと、柄にもなくポポポ…と顔を赤くする。


可愛い…と思いながら頭を撫でる。


轟「彩夏、俺はお前のナース姿が見たい。」

思わず頭を撫でる手が止まった。


轟「?どうしたんだ?」


手を止めた私を不思議に思ったのか焦凍は尋ねてくる。


「…なんでもない」


心の中でため息を吐きながら、私は焦凍の頭を再度撫で始めた。
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