第1章 ※我妻善逸【鬼滅の刃】
遡る事、9時間前…
今日もキメツ学園は平和だった。
朝、いつも通り、皆より早目に善逸と登校。
善逸の服装チェックを手伝う。
善「ったく…なんで俺が朝っぱらから…」
これは、善逸が毎日の様に愚痴る時に、決まって言う台詞だ。
とそこに、冨岡先生がやって来ると善逸は、人が変わったように仕事を始める。
善「あー!風紀委員楽しいなー!!!」
やれやれ…と呆れながら、服装チェックを終える。
午前中の授業も難なく終え、昼食の時間になると、私はカナヲちゃんと梅ちゃんと一緒に屋上へ行く。
カ「ね、ねぇ彩夏…梅ちゃん…」
カナヲちゃんが私の名前を呼ぶ。
「なぁに?カナヲちゃん!」
カナヲちゃんから話しかけてくれた事が嬉しくて、ニッコリ笑顔で応える。
カ「私ね…あの…た、炭治郎と、付き合う、ことに…なって…」
文の終わりの方になるにつれて声が小さくなっていくカナヲちゃん。
可愛いなぁ…
と思っていると、横から大声が聞こえた。
梅「えっ!?カナヲ、あの炭治郎と!?うっそ!良かったじゃん!」
カ「う、うん…えへへ…」
私は、照れるカナヲちゃんに抱きついて、
「よかったね!カナヲちゃん、ずっと炭治郎の事想ってたもんね!」
そう言うと、カナヲちゃんはさらに顔を赤くさせて「ありがと…」と言って俯いた。
ここまでは、普段とそんなに変わらない日常の一つだった。