第2章 竈門炭治郎【鬼滅の刃】
私は、2ヶ月ほど前から炭治郎と、所謂「恋仲」という関係だ。
きっかけは、最終選別の時。
私が背後からの鬼に気づかず、そのまま食べられるところだったのを炭治郎に救われた。
その後も、何かしらの縁があり、こうして今に至っている。
我妻くんはこのことを知った時物凄く発狂してたなぁ…
嘴平くんや禰豆子ちゃんとも仲は良いし、ちょくちょく甘味処にも行く。
私たちの仲は順調…なのだが
全っ然恋仲らしい事はしていない!
本当に偶にお喋りをするだけ。手すら繋げてない。
そんな私たちを見兼ねてか、胡蝶さんやアオイちゃんに雰囲気作りなどを手伝って貰ったりもした。
しかし、そんな私たちの努力も虚しく炭治郎とは何一つ発展しない。
毎日毎日蝶屋敷に寄っては、蝶屋敷の三人娘に話を聞いてもらっている日々だ。
「もう…なんかさ、最近思うんだけど…
炭治郎って私の事好きじゃないのかな…」
きよ「そんな事ないと思います!炭治郎さんは誰よりも彩夏さんの事を想ってるはずです!」
なほ「そうですよ!好きじゃなかったらまず恋仲になんてなりません!」
いつも励ましの言葉をかけてくれるこの子たちは、心がすごく綺麗なんだな…と思う。
すみ「だから、元気出してください!
はい!彩夏さんの好きな水羊羹です!」
ニッコリと笑って私の大好物を差し出してくれるすみちゃん。
「う…いつもありがと…忙しいのに…」
なほ「いえ!いつでもいらしてくださいね!」
そう言って私を送り出してくれた。
任務に行く道中にも、私は炭治郎の事が頭から離れなかった。
本当はカナヲの事が好きなのかもしれない。
カナヲが心を開いたのも炭治郎のおかげって聞いた…
私は憂鬱になりながら歩いていると、ある人物に声をかけられた。
?「あれ?彩夏ちゃん?」
振り向くと、そこには大きな袋を持った善逸がいた。