第1章 ロードを続けてほしくて
大会から1週間が経った
あれから純太とは少し気まずい感じになってしまっている
どうしよう…嫌われちゃったかな?
手嶋「おーい、あかり」
「んー?なぁにー?」
もちろん、気まずいとはいえ、何年も昔からの幼馴染みゆえに会話くらい普通にする
手嶋「…お前、高校決めた?」
「えっ、もしかして決めてないの!?」
手嶋「当たり前じゃん、めんどくさいし」
「んもうっ!何で決めてないの!」
気付けば私達ももうすぐ高校受験
にも関わらず、まだ志望校を決めていないだなんて…!
手嶋「テキトーにあかりと同じところ行こうと思ってたから」
「もうっ、何なのっ!」
昔からそうだ
純太とは幼稚園からずっと一緒
中学校からは純太が望んで私と同じところに進学している
何だかんだで私に結構甘えてて、一緒じゃないと寂しいみたい