第1章 ロードを続けてほしくて
私、本田あかりは中学三年生
…南中学校自転車競技部のマネージャーをしている
そしてその部員の一人、手嶋純太の幼馴染みだ
今日はそんな中学校最後の集大成の大会だった
純太はその大会で…良くもなく悪くもなく、そんな成績を取った
手嶋「俺は凡人なんだ…」
「私、ロードをしている純太好きだよ?」
手嶋「勝てなきゃ意味がない」
「順位なんか関係ない!努力を積み重ねて頑張って走る純太は私の中で一番…」
手嶋「うっせぇな!」
突然純太は私に鋭い目線を突き付けてきた
手嶋「一番じゃなきゃ意味がねぇんだよ…俺はもうロードを辞めんだよ!」
「っ…」
手嶋「…ごめん、ちょっとキツく言い過ぎたな。でももうロードは辞める…決めたんだ」
純太は私の頭をそっと撫でてくれた
どうして?あんなに夢中でペダル回してたのに…
分かんない…そんな簡単に諦めちゃうなんて…私やだよ…