第3章 見えない壁と恋心『煉獄杏寿郎』
オマケ
煉獄の傷も華の傷も癒えてきたころ。
「そういえば華が奥義を出す前に目を開いただろう?」
「あ、はい技だけに集中するために目を瞑ってたので...」
「その時の華の目が赤く染まっていた気がするんだが...心当たりはあるか?」
「え...赤く?......全く身に覚えがないです」
「...やはりそうか。俺もあれは見間違いだと思ったんだけどな。」
「え、何か心当たりがあるんですか?」
「あぁ。気になって炎の呼吸の文書を読んでみたんだが....あれは誰か想い人を想って出す技のときにだけ目の色が変わるらしい。」
「えっ!?そんなのあるんですか!?」
「あぁ、しっかり書いてあった。....それで気になったんだが... 華は誰を想ってたんだ?」
「....分かって聞いてますよねそれ...」
「あぁ。だが華の口から聞きたい!」
「.....師範のことです。」
「ん?声が小さいぞもっと腹から出せ!」
「っ、し、師範のことですっ!!」
「よし、よく言えた。今日はさつまいもと華祭りだな。」
「うう、なんですかそれ!」
「何だ、好きなものに囲まれたいと思うのは普通だろう?」
「!!!」
その翌日は華の腰が全く機能しなくなったとかなんとか...。
終。