Second reincarnation【ツイステ】
第1章 入学式
「じゃあオレはラウンジのバイトの日だからこの子のことは任せるよ。」
「ええ、任されましたよ。寮長として不備の無いように手配しましょう」
「…て事だから、部屋まで案内してもらうと良い」
「ありがとうございました…えっと…?」
「ああ、名前言ってなかったっけ。シロ…家名はないんだ。よろしく」
そう言って、先輩は手を差し出した
シロ…という名前に何となくだけど懐かしさを感じた
でも気のせい程度のものだったので、そのまま…微笑んで手を握り返して、自分の自己紹介もする
「シロ…先輩ですね。笹原レイって言います」
「また何かあったら気軽に声かけろよ。ここの寮じゃオレは結構常識人だからさ」
「まるで僕含め他のオクタヴィネル寮生が変人だとでも言いたげですね?」
「変人とまではいかないけど、変わってるのは確かだろ…じゃあもう行くから。またなレイ」
「はい!ありがとうございました!」
そういうと、ひらひらと手を振ってシロ先輩は背を向けて歩き出した
ラウンジのバイトがあると言ってたな…働いているのか
その後ろ姿を見送っていると、アズール先輩が声をかけてくれる
「では部屋まで案内しましょう。今日はこの後よく休んで、明日からの生活に早く慣れると良いですね」
「はい…頑張ります」
私とアズール先輩は、シロ先輩とは真逆の扉に向かう
こんな何もかもが万国びっくり人間ショーみたいな学校で…やっていけるのだろうか