Second reincarnation【ツイステ】
第3章 深夜の訪問者
「ここ…で合ってるんだよね…」
入学式終了後に迷子になっていた私を助けてくれた先輩がここで働いてると言っていたので、営業終了時間を狙って訪問してみたのだけど…
「あれぇ〜?残念だけど、もうラストオーダーはとっくに終わってんだよねぇ」
「あ、し、知ってます…!私シロって名前の先輩にお話があって…」
190はありそうな高身長の男子生徒に声をかけられてしまってものすごい恐怖を感じざるを得ない…
服装的に多分…ここのラウンジで働いてる上級生だとは思うんだけど…何分来たばかりで右も左もわからなければ顔も名前も知らないわけで…
しかも妙にじろじろ見られてる気もする…魔法解けてないよね?ちゃんと男の体だよね…?
私の言った名前に心当たりがあったのか、首を傾げて言葉を返してくれた
「シロ…?…あぁ、クリオネちゃんのこと?」
「…クリオネ…ちゃん…?」
「それならそうと言ってくれれば良いのに。中に入って適当に座ってれば〜」
「え、適当に…って言われても…」
店内は広く、しかも使われているソファーや調度品は高級そうなものに見えるので座るのにも中々度胸がいる…
どこに座れば良いのか聞こうにも、スタッフルームのようなところに入っていってしまって一人取り残されてしまった
…邪魔にならないようなところで待っていよう
幸い、数分後には厨房から大慌てで見覚えのある人が走ってきた
「悪い悪い、そう言えば時間なんも言ってなかったな」
「あ、いえ…私は全然……あの、後ろの先輩方は…?」
シロ先輩の後ろに、さっき私の相手をしてくれた先輩と瓜二つの容姿をした人がいた