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【ヒロアカ】〜復習に囚われた天使〜

第21章 ー林間合宿ー


「合図から5分経ちましたよ、荼毘」

その声とともに彼らーヴィラン達の背に
現れたのはワープの黒いモヤの数々ーー

「待て、目標がまだー」

その中にすぐ4人のうちの2人は飛び込むが
荼毘と呼ばれた男とMr.は残っていた

「あぁアレはどうやら走り出すほど
嬉しかったみたいなんでプレゼントしよう。
悪い癖だよ、マジックの基本でね…
物を見せびらかす時ってのは…
見せたくないものがある時だぜ?」

面を外したMr.の口の中には
障子が奪ったものと同じ硝子玉が2つ

そして障子の持っていたものは
パチンと言う音と共に氷へと姿が変わった

「そんじゃーお後がよろしいようでー…」

お辞儀をしながらワープへ入るMr.
でもその顔目掛け青い光線が茂みから現れる

その衝撃でMr.の口から吐き出される二つ
障子と轟はそれに向かって必死に手を伸ばした

「悲しいなぁ…轟、焦凍」

しかし轟より先にソレは荼毘に掴まれ
掴み損ねた彼は地面へと倒れる

その際囚われた神無月の肩に微かに触れた

『…ゔっ……』

「確認だ、解除しろ」

「っだよ今のレーザー…俺のショーが台無しだ」

悪態をつきながらMr.が個性を解除すると
障子の頭上には常闇が現れる

そしてもう1つー解除された爆豪は
荼毘に首根っこを掴まれ動けなかった

「問題、なし」

「かっちゃん!!」「神無月!!」

徐々にモヤに飲み込まれる2人の身体

「来んな……デク」

『と…ろき、くん』

囚われた2人は対照的で拒絶する爆豪に対し
神無月は残った気力で轟に真っ直ぐ手を伸ばした

「神無月っ!」

ただその手は掴めず指先が触れただけだった

『…ごめ、ん……ね』

そしてモヤに完全に飲まれる前に
彼女の口から出たのは謝罪の言葉だった
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