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【ヒロアカ】〜復讐に囚われた天使〜

第20章 ー期末テストー



先生と対峙してまだ数分ーー
個性を使えずの戦闘だと避けるので
精一杯で一定の距離を保ったままでいる

「おいおい、ただ逃げるだけか?」

(…先生の個性が止まる瞬間……
そのタイミングを合わせなきゃ)

先程の轟君達の試験の時にもあった
先生が唯一無防備になる瞬きの瞬間ーー

『……今!』

常に発動出来るようにと意識してたお陰で
すぐに脚を強化し先生まで一直線に走る

そしてそのまま先生の身体に触れ
一瞬で首まで凍らせ動きを奪った

「…瞬きのただ一瞬の隙でこの速さか」

『なんたって私の職場体験先は
"速すぎる男・ホークス"の事務所ですよ?
スピード力なら一番身に付きましたから』

動けないままの先生の背後に周り
彼のゴーグルを外しながら言うと
先生はフッと笑って合格と言ってくれた

「それより早くこの氷どうにかしろ…寒い」

『あ、すみません!今溶かしますね』

氷に触れながら熱を与え溶かすと
先生は1度だけぶるっと身体を震えさせる

『先生、少し待ってください』

先生の背に手を当て少しだけ熱を与える

「…お前の手、暖かいな」

『個性で少しだけですけど
手に熱込めてるので…寒くないですか?』

「あぁ…もう大丈夫だ」

その言葉通りだいぶ顔色も良くなっていた

「……そろそろ時間か…
全員終わったとこだろうから戻るぞ」

その言葉に頷き彼の後を着いて
モニター室へと戻ることにした
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