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【ヒロアカ】〜復讐に囚われた天使〜

第20章 ー期末テストー


**轟side**

俺が神無月に想いを告げた日から
たまに一緒だった登下校も昼食もなくなった

こうなるなら言わなければ良かったーー

何度そう後悔したかも分からない

アイツが爆豪達と仲良さげにしてるのを
離れたところから羨ましく見るしか無かった

そして期末試験の演習試験ーー

俺は八百万とのペアで相澤先生と対戦

神無月も同じ相澤先生だが
一つ違うのは1人で挑まなきゃいけないこと

「神無月さん…1人でなんて可哀想ですわね」

俺達は八百万の機転で試験を突破し
今はモニター室へ向かう途中彼女が言った

「アイツなら…心配ないだろ」

判断力も早いし個性を使いこなしている
正直このA組の中で実力はトップクラスだ

USJの時も体育祭の時も
彼女の戦闘力はズバ抜けてる…

『?!……2人とも試験お疲れ様』

彼女のことを考えていると
廊下の反対側から丁度本人が現れた

俺に向けられた声を聞いたのは
すごく久しぶりな気がするーー

「神無月さん、ありがとうございます
この合格も轟さんが私の戦術を
信じて下さったからですわ!」

そんな彼女に対して八百万が
嬉しそうにそう言ってこちらを見る

そんな大袈裟に言うことでもないと思うが…

「いやお前のお陰だ、ありがとう
それより神無月…頑張れよ
1人だけどお前なら大丈夫だ」

一応八百万に当たり障りなく返し
神無月の方に声を掛けたが聞いていない

唇を噛みしめて……
何でそんな哀しそうなんだ?

「おい、神無月…?」

彼女の肩に触れながら名前を呼ぶが
その手はパシッと叩かれ拒否された

『?!…ツッ、ごめん
私次だからもう行くね』

逃げるように走り去った彼女

叩かれた手より胸の痛みに耐えながら
俺はただその背中を見送るしか無かった





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