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weak person
第1章 *僕は
ーーあれは、何の音だ?
聞き間違いか?
暫くの間ぼうっとしていた僕は、えみかの「どうしたの?」という声で我に返った。
どうやら、彼女には聞こえていなかったらしい。
ということは、僕の聞き間違いか。
「いや、何でもない」と答えると、僕はまた、ベッドに潜り、彼女を抱き締めた。
それから、数十分が経つ。
少しうとうととしかけていたが、このまま彼女の家に泊まる訳にもいかず、僕は起き上がった。
……まぁ、彼女はぐっすりと眠っていたけれど。
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