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weak person
第1章 *僕は
ふと、そのとき。
ーーギッ、ギッ、ギッ…………
聞こえるはずのない音が聞こえてきた。
まるで……誰かが、階段をのぼってくるような。
そして、その音は、確かにここへと向かってきていた。
警察か?…………そんな訳、ない。
救急車の人でも無いだろう。
じゃあ、ーーー。
そのとき、僕は気付いてしまった。
玄関のドアが開かない。
外から、誰かが入って来る事は、不可能だ。
つまり、家の中にいた奴。
ーーえみかを殺した、犯人だ。
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