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weak person
第1章 *僕は
僕は、目を疑った。
夢を見ているんじゃないかと、本気でそう思った。
だけど、これは夢じゃない。
僕だって子供じゃない、現実であること位分かっていた。
こんなリアルな夢、ある訳が無いんだから。
そう思える程に、僕の頭は冷静だった。
けれど、どうも体がついていかない。
とりあえず、救急車を、呼ばなければ、
ああ、警察が、先だろうか、
警察を呼んだら、不倫が、奈津美に、ばれる、
ああもう、なんだか、
やらなければいけないことが、たくさんあるのに。
どうして僕は動けないの?
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