第9章 滅却師
── ある日 ──
「終わったァーー!!」
教室に響き渡る声
「そして死んだァーーー!!!」
空座第一高等学校では今日、期末テストが終わった
叫んだ浅野啓吾は机に突っ伏す
「ダメだったみたいだね。まぁぼくもだけど」
そんな浅野を見て小島水色は苦笑する
「気にすんな!期末テストなんて人生においてさしたる意味を持たねぇ!」
そう言った一護に浅野は飛び付く
「よく言った!それでこそ一護ォ!!バカ同士この悲しみを分かちあおうぜ!!」
オレ達は…生涯の友…
と、キラキラする浅野に小島が言った
「…まァ、そういうセリフは結果出てから言った方がいいね」
「?どういう意味だよ水色?」
浅野が聞くと小島は紙を見せる
「はい、これ一護の中間の時の順位表」
「あのなぁ、こんなモン学年の上位50人しかのらねぇだろが」
浅野はそう言い順位表を見る
「こんなモンに一護がのってるワケ───ねぇ…」
「ニ゛ュ゛ーーーーーーーッ」
「じゅ…じゅじゅじゅじゅうはちい!?ががくがく学年で18番目!?一学年全322名中18番目の成績ってことっスか!?」
動揺する浅野
そうワイワイしていると壊牙が来た
『えー!!!一護って頭いいんだ〜!』
「紫陽花、まあ勉強してるしな。お前はどうだったんだ?」
『私?ん〜テストするの初めてだしちょっと不安かなぁ?あ、でも全部埋めたよ!』
「紫陽花さんはテスト受けた事無いの?」
『うん、私親居なかったから!』
疑問をぶつけた小島は壊牙の返答を聞き謝る
「そ、うなんだ…、ごめんね?」
『ん?あぁ、いーよいーよ!』
「それにしても、初めてのテスト全部埋めるなんてすげぇな、勉強したのか?」
『?あれ?授業出てたら解けるやつじゃ無いの?』
「「「は/え?」」」
壊牙の言葉を聞いた3人は目を見張る