第12章 尸魂界
「やめんかい、みっともない!更木も涅も下がらっしゃい!
…じゃがまあ、今のでおぬしがここへ呼ばれた理由は概ね伝わったかの。
今回のおぬしの命令なしの単独行動、そして標的を取り逃がすという隊長としてあるまじき失態!
それについておぬしからの説明を貰おうとおもっての!
その為の隊首会じゃ。
どうじゃい 何ぞ弁明でもあるかの
市丸や 」
「ありません!」
総隊長の凄みに動じず言った
「…何じゃと?」
「弁明なんてありませんよ。ボクの凡ミス。言い訳のしようもないですわ
さあ どんな罰でも──」
「…ちょっと待て 市丸…」
[五]の羽織を羽織った藍染惣右介が
市丸を遮り何かを言おうとしたが
ガァン
「「「!!」」」
突如鳴り響いた鐘の音に遮られる
ガンガンガン
《緊急警報!!緊急警報!!》
「何だと!?侵入者…!?」
《瀞霊廷内に侵入者有り!!
各隊 守護配置について下さい!!》
「まさか…例の旅禍か!?」
《繰り返します──……》
「やはり…旅禍か…!?」
ダッ
「おいっ!?待て剣八!まだ…」
藍染の制止を聞かず更木は走り出て行く
「あっ、おい!壊牙!!?」
『お先しつれーい!!』
ガンガンガンガンガンガン
鳴り続ける警報音
「…致し方ないの…
隊首会はひとまず解散じゃ!市丸の処置については追って通達する。
各隊 即時廷内守護配置についてくれい!」