第7章 再会
『……………そんなことありませんよ??』
「……そうっスか…」
今の壊牙はかつての友人と似た雰囲気を纏っていた
だが、その事を知るのは誰ひとりいはしない
「しかし、残念ですな。夜一殿は丁度出ておりますので……」
気まずい空気になり話を変える握菱
「そうっスね、明日の朝には帰って来ると思うんスけど……」
『お仕事?……あ、そういえば店前掃除してた女の子、喜助さんの子??』
「あぁ、雨のことっスね。違いますよ。」
『ふぅん、そーなんですか……』
「まあその内夜一さんにも会うでしょうし、取り敢えず今日は休みましょうっ♪また明日夜一サンに謝るといいっスよ♪」
『ええ、そうします……よしッ今日から私がご飯作らせて頂きます!!働かざる者食うべからず!ですからね!!』
「壊牙殿、お手伝い致しましょう」
『ありがとうテッサイさん!なら台所借りますね?』
「ええ、どうぞ…………しばらく賑やかになるっスねェ」
そう言い台所に向かう2人見つめ微笑んだ
── 後日 ──
ダダダダダダダダッスパァン!!
「壊牙!!!」
『……夜一さんゥグッ』
力強く抱き締められ真っ青になる壊牙
「馬鹿者!!挨拶もせず居なくなりよって……!!」
しかし、お構い無しに話し続ける夜一
『ぐ、、くるし……ッ……』
「………夜一サン、そろそろ緩めないと窒息するっス。」
どこからとも無く現れた浦原はそう言った
「む、すまぬ……壊牙……」
『そ、その……急に居なくなってごめんなさい!』
壊牙はそう言って頭を下げる
「…………本当におぬしは大馬鹿者じゃ。」
『……ハイ』
「ずっと探しておったんじゃぞ」
『……ごめんなさい』
「………壊牙」
呼ばれ顔を上げる
「『……………』」
そして夜一は言った
「おかえり壊牙」
壊牙もまた泣きながら夜一に言った
『〜〜〜〜〜ッ、ただいまッ!!』