第21章 えげつなき戦い
小判(ちっくしょ~コイツらと関わるとロクなことがニャイで。……しかしガマンガマン…感情的になった時点でコイツらにゃ負ける……)
鬼灯「ハイ、返します」
小判「ああハイ…って何メモリー一杯床の写真入れてんスか!?うわ…保護設定してある」
貴方「ハイどうぞ」
小判「って……こっちも!?何してくれてんスか!」
カメラと携帯にメモリーに一杯床の写真が入れられていた
小判「ああっ保護解除していちいち削除するのが面倒臭い」
鬼灯「では私達はこれで」
貴方「失礼します」
廊下の奥へと消えていった
小判が震え、とうとう堪忍袋の尾が切れた
小判「マキーーッおめえ全力の色目使ってあの男に電話番号渡してこいっ!!」
マキ「ハァ!?何言ってんの!!」
小判「あの男をだまくらかせたら玉の輿だぞ!?悪いこたァ一っつもねーだろがっ!オメーもプロの芸能人なら歌手デビューの次を考えな!電撃結婚さね!これは記事云々よりわっちのプライドの問題だ!何としても食い物にしたらァ!それにあの女も面目丸つぶれだァ!」
鬼灯・貴方「ほ~~~ぉ」
壁に寄りかかり一部始終聞いてた二人
鬼灯は煙管を吹かしている
小判がまた吐血した
鬼灯「…去ったと見せかけて話を聞いている…こんなのありふれた手口なのに……やはり感情的になると判断が甘くなるんですねぇ~~」
掴んだ壁がパラパラと崩れる