第21章 えげつなき戦い
猫又社 週刊「三途の川」編集部…
「吾輩は、編集長である」
右目に傷、着物を着て蝶ネクタイに丸眼鏡の猫が言う
小判「…はい……知ってます」
クシャミ「名前はもうある。“クシャミ”です」
小判「うん。だから知ってますってクシャミ編集長。会議の度にこのくだりやるのもうよしましょうや……」
クシャミ「やだ。新入社員がいる限りやる」
小判「もう合いの手入れるのも骨が折れる…」
クシャミ「るっせー!」
編集長がキレた
クシャミ「オメーが撮ってきた婆の裸でこっちゃキャットタワーから落ちて前足折ったんじゃ!!」
新入社員「ええっ!?それが理由だったんスか!?」
新入社員「奪衣婆すげえ!!!」
新入社員「あの長靴はいて巨人を倒したと言われる編集長が……」
新入社員「あれっ?編集長って幼名ノンタンじゃなかったけ?」
小判「イヤ100万回生きたんだろ?」
同期「違うわよ。イッパイアッテナと友達だったのよ」
クシャミ「おい、全部違う作品だぞ」
クシャミ「いいからオメーさっさとピーチ・マキ撮ってこい。CDが結構売れてんだよ」
小判「…アイツCDなんて出したんかィ。一体どんな……」
カチ
〜♪︎
カチ
小判(………………どうなんだろうこれ…………)