第15章 新(獄)卒
貴方「さて……血の池です。ここは詐欺、横領など......あそこの一角を御覧ください。元政治家です」
新入社員「こっ...この期に及んでなんつー有り様!!?」
貴方「今まで何千人こういう亡者を血の池フォンデュにしたことやら」
新入社員「まさに“血”税に溺れたわけですな」
ザワッ
貴方「!?」
新入社員が一斉にざわめき出した。
茄子「あっ、あれは......!?」
空から一本の神々しい糸が垂れてきた
新入社員「もしや......芥●龍之介氏でおなじみの......」
亡者達「うおおおおおおなんという御慈悲!!」
亡者達が我先にと糸を登る
チョキン
瓜美がハサミで切った
亡者達「うわあああああああ」
貴方「このようにいつも絶望を与えるようにしてください。鬼たるもの残酷・非道でしかるべきです。「容赦・慈悲」そんなものは仏に任せ、しっかりと罪を責め尽くしてください」
新入社員「す...すごい」
新入社員「鬼でも相当だぞこの人」
それからどんどん他の刑場を案内した
貴方「スピリチュアル地獄です。口の過ぎた者が堕ちます。鬼姑にイビられ続けます」
新入社員「地味に嫌だな...」
貴方「針山です。浮気・酒乱の末路です。悲しき人の性。この地獄はいつの時代も多忙です」
貴方「阿鼻地獄です。最も重罪の地獄ですので新卒はあまり就けません」
こうして見学は終了となった
貴方「見学は以上です。その他の地獄は資料を御覧ください。「人に厳しく」を忘れずに励みましょう。配属希望申請書は明日までに提出。遅れた者は金棒で尻を百回叩きますからね」
瓜美の威圧がすごい
新入社員達「はいっ!!」