第13章 ニャパラッチ
アイドル「小判ッ!この顔だけ野郎!!何コレ!?変なこと書くなってあれほど言ったろうが!!」
「ほんのりフルーツ清純マキちゃん“男は常に3人!?”」と書かれた雑誌を「小判」と呼ばれた猫又に見せつけるアイドル
アイドル「テメー三味線にしてやろうか!?何とか言えゲスライター!!」
小判「ごめんニャさい......」
両手を合わせ耳を伏せて上目遣いをする小判
アイドル「................」
その可愛らしさに何も言えなくなるアイドル
アイドル「...何のためにアンタと付き合って(飼って)たんだか......ねェアンタにとってアタシって何?」
小判「モンプチ?」
「エサかよ」とつっこむアイドル
アイドル「ピーチ・マキは清純派で売ってんのよ!?」
どうやらピーチ・マキという芸名らしい
小判「いーじゃねーのさァ。アンタみてェな新人は良くも悪くも話題にならニャア、読者だってバカじゃニャーで。ゴシップなんざ本気で信じてる奴ァいねェよ、話題になるだけいいってもんニャイ」
マキ「話題によるわッッ!!」
ガッと胸ぐらを掴むマキ
小判「ピーチ・マキって芸名もある意味話題になってるぞ」
確かに......
マキ「アンタから得たものなんて肉球と毛の感触くらいよ!」
小判「結構満喫してたじゃねェか」
小判「金輪際アタシに近づくな!」
小判「別にええよ、芸能人のゴシップもマンネリだしニャ~~」
マキ「あっそ!」
バタンッ
その時ずっとついていたテレビに取材を受ける鬼灯が映っていた
鬼灯《...現世のネット犯罪増加に伴い、地獄法の改正については......》
記者《...中国との会談への意気込みをどうぞ》
鬼灯《このくらい強く出ます》
貴方《鬼灯、マイクを折らないでください」
バキッとマイクを折る鬼灯
記者《...イヤもう少し穏便に......》
記者《最近、視察の検討をされている所などは...》
鬼灯《猫カフェです。瓜美と一度行ってみたい》
貴方《私も、モフモフしたいです》
記者《...イヤそういうことでなくて......》
小判「............」
かつお節を舐めながら見ていた小判
どうやら次の獲物を見つけたようだ