第27章 盂蘭盆地獄祭り
ルリオ「しかし地獄もお盆祭りってするんスね」
鬼灯「ええ。むしろ地獄の夏最大のイベントですよ。うら盆は現世目線で言えばご先祖の救済でしょうが……地獄目線で言えば『地獄の釜の蓋も開く』時
つまり獄卒の夏期休業です」
シロ「ちゃんと夏休みがあってよかったよ!地獄って案外労働基準法がしっかりしてるね!」
鬼灯「当たり前です!ブラック企業じゃないんですから!」
シロ「でもさぁ……皆一斉に休んだら亡者の犯罪が増えたりしない?」
貴方「このスキを見て犯罪を起こした奴は阿鼻地獄逝き…プラス“中学時代の日記・文章を全国放送(ゴールデンタイム)の刑”です」
シロ「…それは人によっては阿鼻地獄より嫌かもね……」
貴方「それよりこの休み明けが一番大変なんですよ」
シロ「ふぅん?五月病みたいにうら盆病になるとか?」
貴方「いえ、そういうことではないんですが……」
会話しながら奥へと歩を進める。
シロ「わあ~~~奥に行くともう「百鬼夜行」って感じ」
ルリオ「夏は現世もオバケの季節だよな~~~」
柿助「亡者も帰るしな~~あの世とこの世の境が薄いのかもな」
お香「タコ焼き~衆合名物、どスケベダコのジャンボタコ焼き~」
店員「姿焼き~目玉・耳・骨 全パーツありますよ~」
檎「コンコン野干の人魂フライじゃよ~」
シロ「色んなのがあるね!」
牛頭「濃厚よ~~おいしいわよ~~」
鬼灯「今日はうら盆最終日ですからね。一番盛り上がっています」
シロ「あっお面だ!」
シロがお面屋さんを発見した。
柿助「あっ、閻魔大王のお面もある」
シロ「わあ。買おうかな~~」
シロ「ねェ稲川●二と喪黒●造どっちのお面がいいかなあ」
貴方「なかなか渋い選択しますね」
柿助に目をつけたくじ屋。
くじ屋「よっ そこの孫悟空の大将!くじ引きやってきな!」
柿助「えっ…俺!?」
ルリオ「え、「悟空」が猿へのお世辞?」
貴方「皆で引いてみましょうか」
鬼灯「そうですね」
柿助「…最近ヤツの呪いなんじゃねェかって気がした……」
鬼「これ、今時珍しいフラワーロックですよ」
鬼灯はフラワーロックが当たった。金魚草の