第25章 地獄三十六景

茄子の部屋にお邪魔する

唐瓜が言った通りゴチャゴチャしている

貴方「これは……凄いですね……はっ!」

鬼灯と瓜美が見たのは金魚草の彫刻だった。何か動きだしそうで怖い


茄｢？あ、コレ？｣

貴方｢凄い…今にも鳴きそうです｣

茄｢よければあげますっ｣

貴方｢いえ、いけません！これはお金を取れる作品です！｣

唐(…人のツボってよくわかんねえな～……)

貴方「茄子さんは何故画家ではなく獄卒に?」

唐瓜「イヤ～やっぱ、金持ちでもない限り新卒で画家一本でも難しいッスからね～」

茄子「俺んち、そんなにお金ないし……獄卒になれば収入は安定するって唐瓜が……」

唐瓜「お前の就活大変だったよなあ～」

茄子「でも俺、今の暮らしで楽しいよ」

唐瓜「コイツが絵で食っていくってのもイマイチ心配だったし……」

貴方「…私も昔はよく動物や虫をスケッチしていました」

茄子「そうなんですか?」

貴方「はい。ただ、見たものを写して描いていただけなので茄子さんのような絵は全く描けません。今描いてもこんなんですし…」

紙に金魚草を描く

唐瓜「イヤめっちゃ上手いじゃないですか!俺なんかまず絵心がないから……」

唐瓜は象を描いていた

貴方「……いえ、唐瓜さんはいいほうです。私の知ってる方なんて……」
─
あの世

東洋医学合同研究会に鬼灯と来ていた瓜美

白澤がレポートを発表していた

白澤«…のようにして猫又の足の毛に薬効がある可能性が……えーどの部分かといいますと…………………猫……えーと……この部分ですね»

貴方(…………猫……?)

何か別の生き物を描いていた。
─
貴方「何かの呪いにかかったとしか思えない絵描いてました」

唐瓜(万物を知る神獣なのにそれを表現する力はなし!)