第22章 美形ほどないものねだりをする
空には烏天狗が飛び交っている
烏天狗警察のポスターを見るシロ
鬼灯「シロさん」
シロ「あっ、鬼灯様と瓜美様」
貴方「非番ですか?」
シロ「うん!散歩中!俺、散歩大好き!俺の中で今一番熱い!散歩!!」
貴方「……犬ですからね」
シロ「…でも、たまに白いフワフワがあっていくら追っかけても捕まらないの。何…アレ…怖い…おばけ?」
鬼灯「それは多分貴方の尻尾ですよ」
シロ「鬼灯様と瓜美様はどっかへおでかけ?」
貴方「烏天狗警察にちょっと」
シロ「ケイサツ?何かしたの?免停?」
鬼灯「…地獄に免停はありませんよ…車に自我があるので」
シロ「ん?」
何かを疑問に思うシロ
シロ「アレ?鬼灯様と瓜美様って…悪いことした亡者を裁いて責めるんだよね?」
鬼灯「はい。そうですね」
シロ「じゃあ警察って何?何するの?」
地獄の警察の役割が理解できていなかった
鬼灯「……ああ、まあ要するにですね、獄卒や妖怪の違反行為を取り締まる機関です。他に逃亡した亡者の捜索等もしてくれます」
シロ「そっかー機動力が違うよね。飛べるんだもん」
貴方「飛べない人もいるんですがね、今からその人に会いに行くんです」