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「こんにちは、始めまして、こんばんは」そして「さようなら」

第3章 『大切なもの』を"護る"ための行動



竈「一人でですか?」

由「はい」

竈「いくら柱でも危険過ぎます!」

由「問題ないよ。誰一人として死なせない唯一の方法がこれなのだから」

竈「ッ!!駄目です!それでは由姫さんが死んでしまう!」

由「大丈夫です。柱をしている限り、君達の誰か一人でも無事を祈ってくだされば私は死にませんから」

竈「..分かりました。何かあれば鴉を飛ばしてください」

由「はい。ではご武運を」
音もなく車両の一番前に移動する

タタタタタッスタッ
男「何だお前は!!でっ出ていけ!!」

由「(鬼の急所は真下)」
複数の鬼の手が由姫に襲いかかる

由「花の呼吸、肆ノ型『桜吹雪』」桜が舞う
あっさりと鬼の手を切り落とし急所に刀を振り落とす

由「!(頸の骨ね)花ノ呼吸、拾壱ノ型『彼岸花』」スパァンッ

由「(流石に防がれたか)」
裂け目が塞がる

由「チッ再生が早いな」

魘夢「『強制昏倒睡眠・眼』」

由「!!(自我を保て..!!鬼の頸を斬れ..!!)」

由「狂いの呼吸、弐ノ型『血濡れ』」ゴガッ!

魘夢「ギャッギャアアアア!!!」

竈「(...!!凄まじい断末魔と揺れが...っ!)」ガタガタ

汽車が複数の方向に跳ねる
由「(この儘では横転する..!!)」

由「(他の隊員たちと一般人の安全を守らなくてはいけないのに..!)」
汽車から振り落とされる

汽車の横転とともに振り落とされたため飛んで来た木の破片が腹部に刺さってしまった

由「ゴホッゲホッゲホッ」
血を口から吐き出し腹部に刺さった木の破片を引き抜く

由「(まだ動ける。早く隊員たちと一般人の安否をしなくては)」
呼吸で止血して立ち上がると無理やり体を動かして安否を確認しにいく

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

魘夢「(体が崩壊する。再生できない...)」

負けたのか? 死ぬのか? 俺が?

馬鹿な...馬鹿な!!

俺は全力を出せていない!!

人間を一人も喰えなかった...

汽車と一体化し一度に大量の人間を喰う計画が台無しだ

こんな姿になってまで......!

これだけ手間と時間をかけたのに...!!

鬼狩りに殺されるのはいつも底辺の鬼たちだ

上弦 ここ百年顔ぶれの変わらない鬼たち

山ほど葬っている鬼狩りの柱さえも葬っている

異次元の強さなのか
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