第1章 水溜まりに突っ込んだのは
そう、私です。
うん、そう、突っ込んだの
水溜まりに
突っ込んだはずなの。
うわー…ママーこわいよー
めちゃんこゴツいおっさんが黒光りする銃を私に突きつけてくるよー
その上全身水でたからびっちゃびちゃだよー
どうしたらいいのこれ
誰か答えてください。
いや、ね、水溜まりに突っ込んだら思ったより水溜まりが深くて溺れかけたんだよ。
………まて、それどんな水溜まりだよ
それ水溜まりじゃねぇよ。
いや、でも水溜まりだったんだよ
どっからどう見ても水溜まりだったんだよ
んぁあ!もう!いみわかんな『小娘!聞いてるのか!』…はい?
やべぇ、忘れてたよ。
『貴様は何者だ!!』
ごめんおっさん!
何語!?それ何語!?
英語じゃないよね!?
何語!?
司「すいませんマジすいません
ごめんなさい何語ですか」
まあ、全身びちょ濡れの女子が急に現れたら警戒するし驚くよね
私も驚いてるよ
『…日本語か?貴様日本人か』
いや、だからわからないって
なに言ってるの!?
あ、でもジャッポーネ?ってのはなんかで聴いたことが…
てかいい加減その黒光りするの下ろしてよ!!
あ゙!?おっさん達私を放置して銃下げないまま話し出したんだが!
おっさん達こっち向いてるしな…でも逃げたい…
今すぐ逃げたい。
『チッ…面倒くせえな』
『悪いな娘、取引を見ちまった自分の不運を恨め』
なんか嫌な予感
殺られそうな予感
なにか自分の中がざわざわする
今すぐここから逃げろと叫ぶ人間の本能と
同じく今すぐ逃げろ走り出せと叫ぶなにか
逆に殺られる前に殺れと叫ぶなにか
急げ急げ今すぐはやく
全部が全部急かしてくる
ごちゃごちゃ
『死ね』
おっさんが私を撃とうとした
なんとなくわかるおっさん今私に死ねみたいな感じのこと言っただろ
嫌だね、私はまだ死にたくない。
ガアンッ