第2章 * in the bath room
洗面の前にある大きな鏡に映った2人の姿に、妙に興奮してしまう。
「ゆめ、前、見て。」
目をぎゅっと閉じて、快感に耐えていたゆめが、うっすら目を開け、鏡を見てかぁぁ、と赤面する。
「ここですんのいいね。ゆめの感じてる顔がよく見える。」
「日々人のバカ!エッチっんっ…」
言い返そうとしたゆめの言葉は、俺が一気に中に入ったことで、喘ぎ声に変わる。
「あっ…んっ」
「すげーゆめ、かわいい。」
「あ…や、見、ないで…。」
言葉とは裏腹に、ゆめの中がさらに潤う。
後ろから突き上げながら、手を回し、胸先や、クリトリスを刺激すると、腰をくねらせ、きゅうきゅうと俺を締め付ける。
「んっはぁ…あっ…あぁ」
強い快感の中、一気に上り詰める。
「ゆめ、も、イク…。」
激しく中を突き上げ、胸先とクリトリスをギュッと摘むと、
「あっあぁっ」とゆめの中が痙攣する。
強い締め付けに、歯を食いしばって声が出るのを耐える。
「くっ…。」
ゆめの奥にグッと自身を埋め込んで、ゆめの体を抱きしめると、俺も後を追うようにイク。
暫く抱きしめて、お互い息が整うのを待ってから、ズルリ、と自身を抜くと、ゆめが振り向き、背伸びして唇にキスをする。
「日々人、会いたかった。」
濡れて冷えてしまった肩を抱いて「俺も。」と言うと、子供みたいに、嬉しそうに胸に頬を擦り付ける。
* * * * *
たっぷり張ったお湯がゆらゆらと波打つ。
お互い頭や体を洗い合った後、冷えてしまったお湯を張り直し、もう一度2人で湯船に浸かる。
気怠い体を日々人に預けて、目を閉じる。
「一緒にお風呂入るのも、いいね。
なんか、癒される。」
「じゃ、毎日一緒に入る?」
わたしの濡れた髪を弄びながら日々人がわたしの顔を覗きこむ。
「毎日はヤダ。」
バッサリ返すと、えー、と不満げな顔で、あごを私の肩にのせて、腕をお腹に回して抱きついてくる。
「たまにだから、特別でいいんだよ。」
近くにあった日々人の頬にちゅ、とキスをする。
「じゃあたまに一緒に入ろう。」
そう言って、日々人もわたしの頬にキスを返してくれる。
「うん。」