one piece of my Dream [ワンピース]
第10章 貴方の声が
「消え………た…?」
驚いたナミが僕の顔を見る。
「しん!!あんたの体!?」
その声に、自分の手を見ると………
「透けてる?」
なんがなんだかわからない。
ただ、体は僕の意思とは関係なくどんどん消えていく一方だ。
「しん!本当に消えちまうのか?!」
ルフィが僕の肩を掴む。
「たぶん……
ルフィ、僕……」
………『まだ、帰りたくない』
出かかった言葉を、ゆっくりと飲み込む。
わがままなんて言えない。
だって、この世界の人間ではないから。
初めから、こぉなる運命だったのかもしれない。
「………僕……
…みんなに出会えて良かった!!
こんなにも楽しかったこと、今まで一度もなかった。
ほんのちょっとしか一緒に入れなかったけど、
僕…………
…わ…私っ……
皆のこと、大好き!!」