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平等な死などない【ワンピース】

第8章 親友の定義※


ビッグ・マム海賊団とロジャー海賊団は先程までクマラがどちらに来るかの戦闘を行っていたが、兵力と人員が勿体ないとクマラに喝を入れられ、ジャンケンでロジャー海賊団に一時的に身を置くことが決まった。ジャンケンに負けてリンリンはやけ食いをしに船に戻り、ロジャー海賊団とビッグ・マム海賊団の船はもう離れている

「にしてもこういう時ばかりは強いなロジャー」
「俺はいつも強いだろ」
「悪運の話だよ」

少しばかり不機嫌なロジャーの相手をしつつ、クマラはカタクリ達から泣く泣く渡されたスイーツに口をつける。一緒に食べたかったと言っているのを思い出し、少し胸が痛くなって「会いに行ってやらないとな」と呟くクマラ。それを聞いてロジャーはまた不機嫌になる

親友なのに、と甲板に着く左手に自身の右手を重ねるロジャー。スリスリとその手を堪能した後、それを持ち上げて自分の頬に擦り寄せた

何してるんだお前、と呆れた声を出すクマラを他所にロジャーはチュッとクマラの薬指に口付けする。それを遠くで見てたカップリングをしてた船員は騒ぎ始め、それを聞き付けたレイリーがその様子を見て頭を抱えた

「ロジャー、そういうのは誰もいないところでやってくれ。仕事にならん」
「……わかった」

最初は不服そうだったロジャーだが、なにか思いついたのかクマラを立ち上がらせて船の中に手を引っ張って連れていく。レイリーも船員も首を傾げるが、このような行動に至った理由は本人しか知らない

船の中に入り、自身の部屋へとクマラを連れてきたロジャーはちょっと待っててくれとソワソワした様子で席を外した。クマラはこれは都合がいいと、子供達からもらったスイーツを口の中に入れていく
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