第3章 秘密
ーーーー…
ーーーーーー…!
「…!」
「………たんじろ…??」
昨日、俺はクラスの男子から何故か面倒な仕事を押し付けられて、下校するのが遅くなるからってを禰豆子と一緒に先に帰らせた。
最近は比較的体調が良さそうだったし、落差の激しかったテンションは今はそこそこ安定しているように見えた。だから今日1日くらい俺が一緒じゃなくても大丈夫かな、なんて、油断していた。
まさかODのおかげだったなんて。
帰ったら禰豆子や母さんはいなくて、そういえば用事があるって言ってたな、とそこでやっと思い出したのだ。
それと同時に、今この家にいるのは1人だけだということにも気づいた。
もう、嫌な予感しか、しなかった。
急いで家に上がって、どこにもいないを捜していたら、風呂場からガタンと音がした。
戸を開ければ、そこには意識を失ったがいた。
床には空になった風邪薬のびんとカッターが転がっていて、手も足も切ったようだった。血がどんどん溢れ出ている。
一瞬停止していた思考を必死に働かせて救急車を呼んで、止血をするなど応急措置をした。
それからはもう、焦りすぎてあまり覚えてない。
「…ここどこ…?」
「病院だよ。…薬、いっぱい飲んだんだって?」
「……あ…」
「あの…な、、俺は…
……?」
「ごめ…ごめんなさ、ごめんなさい、出来損ないで、あ、どれくらい飲めばいいのかわ、わかんなくて」
「…!大丈夫だから!俺は怒ってない!ごめんな話はまた今度にしよう、今はゆっくり休もう、ゆっくり呼吸してくれ…!」
「捨てないでひとりにしないで、ばかだからわかんない、ちゃんとまともにならなきゃ捨てられる、殴ってもいいから、なんでもする、あ、ご、ごはんだって、いらないから、おねがい、捨てないで、嫌いにならないで…っ」
「落ち着いて…!ゆっくり息しような、大丈夫だから、俺はを捨てない、嫌いになんてならないから…!」
ーーー殴ってもいいから、なんて
ああ、この子はまだ
父親からの愛を求めているんだ。