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【ツイステ/短編集】◆ SCaT !!◆

第2章 仮面の裏側 【フロイド・リーチ】





「そんなムード無いこと嬉しそうに言うの小エビちゃんしかいねーもん。絶対そう。」

「…わ、私の印象…そんな感じ何ですか?」

「そーだよぉ?小エビちゃんはいっつも俺から逃げようとするから面白ぇの。」


夢の中の女は青ざめた顔をしてポロポロと仮面が崩れ去っていき、今腕の中にあるこの顔になった。


「その妙な女は小エビちゃんだったんだよぉ。」

「……っ。(え、つまり私との淫夢を見たって言ってるんだよね!?この人っっ!!)」

「えー、真っ赤じゃん。いつ茹でられたの?」


赤い頬が面白くてフニフニと指でつついていると、身体を強ばらせた小さな海老はオドオドと声を上げた。


「私が…逃げなかったらつまらないですか?」

「小エビちゃんが、俺から逃げなかったら?」

「はい、もしもフロイド先輩を…その。…追いかけて………好きだとか、構って欲しい。ってそんな風になったら…つまんないですよね。」


言葉を紡ぎながら、赤い顔が青くなった。

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