第114章 *閑話カームデイ15 〜騎士’s~* 注:裏表現
リリア『ならば今度、共に買いに行こうではないか。他にもこの店には美味そうなものがたくさんあって..今おぬしのメッセに写真を送ったから、好きなものを選んでおくとよい』
『ありがと。えっと...あ、スマホお部屋に置いてきちゃった。取ってくる』
オンボロ寮・自分たちの部屋
ゲストルームから自室までは少し距離があり、静かな廊下を1人歩き辿り着くと、遠くから談笑する声が小さく聞こえてくる
『んふふ。早く戻ろ』
楽しそうな雰囲気に自分も早く混ざりたくなり、いつもスマホを充電している棚の上を見るが、そこには何も置いていなかった
『あれ?鞄かな...ない』
ベッド中にあるのかと捲ってみるも何もなく、うーんと唸りながら昨日までの記憶を辿ってみる
『...ぁ、お外へ出るときに上に着てた』
その日は少し肌寒かったこともあって、体を心配したユウが着せてくれた薄手のカーディガンのことを思い出し、ハンガーにかけてある中からポケットに手を突っ込むと硬いものが当たった
『あった..よかった』
コン、コン、コン..
『ん?誰か来る..』
聞き慣れない足音がこちらへ向かってくることに気づき、少し身構えドアの方へと振り向いた。音は段々近づき部屋の前で止まると、軽い咳払いをしてこちらに声をかけてきた
セベク『レイラ。その、いいか?』
『セベク?いいよ、どしたの?』
セベク『し、失礼する』
開けっ放しにしていたドアの向こうからおずおずと顔を覗かせたセベクに不思議に思いながらも中へ通すと、遠慮がちに足を踏み入れてきた
忙しなく視線を彷徨わせながら落ち着きのない様子に、ただよく分からず首を傾げる。よく見ると、ほんのり頬を赤らめているのが目に入り、熱でもあるのかと小走りで駆け寄る
『熱あるの?お顔ちょっと赤いよ。大丈夫?』
セベク『も、問題ない..至って健康だ。そうではなく...その、僕は..』
『ん?』
セベク『..先程は、"今はしない"と言っただろう。だから...』
『!!...してくれるの?』