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銀のヴィオラ 『ハリーポッター』

第33章 眠り姫


ダンブルドア目線







医務室



















「いつ目覚めるかしら……」
「どうかな…
でもきっと、ヴィオラなら大丈夫だよ」
「そうだといいけどなぁ……」


ある一つのベッドに、いつもの4人組が集まっている
ハリー、ロン、ハーマイオニー、ヴィオラ

グリフィンドールでミネルバが最も気にかけている者の内の4人だ


しかし、今日の4人はいつもと違う
いや、「今日も」と言う方が正しい


「(スゥースゥー)」


4人の内の一人

ピンクブラウンの髪
長いまつ毛
小さな唇

3年生の中でも一際目を引く容姿の少女 ヴィオラ・マリエレンダは、ベッドで眠り続けていた


それを3人には気付かれないようにそっと遠くで見守る



するとマダム・ポンフリーが



「こらこらウィーズリー、あなたは一応怪我人なのですから安静になりなさい
傷が開いても知りませんよ」

と、中々に辛辣な言葉をかけた

それに、ロンは「…………はい」と言って渋った顔をして自分のベッドに戻って行く



(手厳しいの………)


自分だったら「トホホ」と言って泣きたくなるだろう…。
絶対。







「…………………………」
「どうしたのハーマイオニー?」

ふと、ハーマイオニーの表情を見た
すると彼女は何か考え込むようにしている



ハリーが声をかけるが、彼女は答えない

気になって、会話を聞き続ける


「…………分からないのよ」
「分からないって……何が?」
「……タイムターナーで時間を遡った時、あの湖でヴィオラは私の名前を呼んだのよ」
「え?えっと………君に助けを求めたんじゃないの?」
「有り得ないわ!だってあの時、私気絶してたんだもの!
それに、彼女私達の方を向いてたわ!
逆行して湖の物陰に隠れていた私達の方を!」


(…………)


どういう事なのだろう

2人が時間を遡ったのは予想が着いていた
なんせ自分がそうほのめかしたから
2人はちゃんと、シリウス・ブラックを助け出して無事に送り出した


が、この言葉はどういう意味だ

これではまるで




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