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銀のヴィオラ 『ハリーポッター』

第32章 アズカバンの囚人




あっという間に、気を失ってしまう







「……………」










だが、不思議なものを見た


気絶して意識がないのに
見えたのだ








『ヴィー』




誰?




『また危ない事をしたの?
君は昔から無茶してばかりだね』



そうだったっけ?
あぁ、確かにそうかも


お父さんに注意されても、木に登るのをやめなかった事があった

ブローに叱られても、森の野生動物達と触れ合い続けた

ホグワーツで、どれだけマクゴナガルやマダム・ポンフリーに言われても、必ず危ない事に首を突っ込んだ



『いくら僕の魔力で守っているとはいえ、この次はそう簡単に呪いを妨害するのはできないよ
君は既に他者の魔力を吸いすぎてる』




なんの事だろう

訳が分からない


あなたは誰なの?




『僕は君を守る者
君の友達で、親友で、恋人にもなれる者
望むなら家族にだってなれる









僕と君がそう誓い合ったから』




懐かしい

心地良い




なんだろう、この感じは

すごく暖かくて、ポカポカする




『ヴィオラ
もう少し眠っていいよ
君は少し休むべきだ
だからその間ーーいいや
これから先、ずっと、幸せな夢を見ているといい
きっと叶うから』




優しい声
落ち着かせようと、なだめようと

穏やかな声が身体中に染み入る








ありがとうトム







心の中で、無意識にそう思ってしまった








そして、彼女は夢にまどろみ始めた







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