• テキストサイズ

銀のヴィオラ 『ハリーポッター』

第12章 賢者の石



場面は変わり講堂にて




ガヤガヤガヤ


「もうすぐ始まるわね」
「そうだね」

ハーマイオニーが乗り気ではなさそうにそう言う
その理由は分かっている

これから、一年の締めくくり
終業式が始まる
終業式では教師陣の挨拶が主にだが、最優秀寮を表彰するのだ

隣でロンがため息をついたのはこれが原因
自分達のせいで、グリフィンドールが4位になったと思っているから

(私も結果を知らなかったらロンみたいになってただろうなぁ)



「あ、始まるみたい」

ハリーの一声により、三人が前を向く
彼の言う通り
前にいるダンブルドアやマクゴナガルは、準備を終えたようだった

マクゴナガルが銀のゴブレットをスプーンで叩く
高い金属音が鳴り響き、全員がそれで目の前に集中した


「また一年が過ぎた
今年の最優秀の寮を表彰したいと思う
では、得点を発表しよう」

ダンブルドアの言葉で、皆がドキドキしている
どの寮が最優秀か、とても興味があってワクワクしているのだ


(あれ?ちょっと待って………)

ふと、あることに気づいた

(私もハリー達と同じで寮の得点を減らしちゃってるから……)

思わず青ざめてしまう

忘れてはいけない、自分もグリフィンドールの点数を減らした犯人だ
となると、点数も原作とは違い余程低くなっているだろう

(や、やばい!どうしよう!)

あたふたしている合間にも、ダンブルドアは発表しようとしている




「第4位グリフィンドール、252点」

(やっぱり!あ〜!もう、やっちゃった……)

トホホと悲しみにくれる
ハリー達も、ヴィオラと同じで俯き残念がっている

「第3位ハッフルパフ、352点
第2位レイブンクロー、426点
そして、第1位は472点で、スリザリンじゃ」

ダンブルドアがそういった途端、スリザリンの生徒達が歓声を上げる
マルフォイも同じで、遠目から喜んでいるのが見えた

しゅんとしていると、ダンブルドアが続きを話す

「よーしよし、良くやったスリザリンの諸君
だがのう、最近の出来事も勘定に入れなくてはなるまい、ギリギリで得点を上げた者がいる
まず、ハーマイオニー・グレンジャー」

ダンブルドアがハーマイオニーの名を呼ぶ
素早く彼女は反応してダンブルドアを見つめた




/ 428ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp