第1章 O×N
二宮side
「...まだかな」
なんて独り言を呟いていた。
今は19時30分
智は大体20時くらいに帰ってくる。
今日の夜ご飯どうしようかな...
智も反省してるのかな...
なんて考えてゲームしてたら
ガチャガチャ
「...ん?」
智「た、ただいま!」
「おかえ...りなさい」
危ない危ない、いつものテンションで言おうとしちゃった。
智がちゃんと謝るまで俺、冷たくなっちゃうからね!
「か、和あのさ」
「なんですか?帰ってきたら着替えてください」
智「ご、ごめん」
必死に謝ろうとしている智に意地悪してみた。
部屋に行ったと思って、もう一度コントローラーを握ると
「和!本当にすまなかった...あれだけ、あれだけ注意してくれたのに、俺...俺...」
「...ふふっ、ははは!もういいよ智!」
智「ふぇ!?」
智は目をまるまるさせて、俺を見てきた。
「もう、怒ってないよ。ちゃんと反省してるって朝の時点で分かってたから」
智「かずっ!」
すると智は俺に覆いかぶさった。