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鈴の音が届く距離で〜始まりの章〜【進撃の巨人/リヴァイ】

第3章 :嬉しい再会と、勘違いの行方


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リンの部屋に暫くいた2人だったが…リヴァイは「時間だ」と仕事を片付けにそそくさと出て行き、ハンジもモブリットに引き摺られ…それぞれ執務室に戻って行く。

室内であったある出来事のせいで、結局お茶は飲めず…リンは疲れた顔で大きくため息を吐いた。
そして夕食まで時間が空いてしまった為、これから何をするか考えていた。

(そういえば…2年目の訓練兵に、東洋人がいるって噂聞いたな。どんな子なんだろう?)

エルヴィンに聞いたら何か分かるかもしれない。
そう思い幹部棟にある、エルヴィンの執務室に向かった。



コンコン

「入れ。」

朝先に帰ってしまった事が気になり、恐る恐る執務室を開けたが…エルヴィンは一瞬驚いた顔をしただけで、いつものように微笑み招き入れてくれた。

「リン、よく来たね!今日も君の為に、お菓子を沢山用意してるよ。」

そう言って大きな引き出しから、お菓子を次々取り出す。

『うん、ありがとうエルヴィン。嬉しいけどその前に…ちょっと聞きたい事があるの。2年目の訓練兵に、東洋人がいるって噂聞いたんだけど…何か知ってる?』

「あぁ、教官が確か言っていたな。とても優秀な子がいて、その子が東洋人だと。」

キースから届いた訓練兵の書類をパラリとめくり、目当てのページを開く。

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