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貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜

第6章 疑心暗鬼





家臣たちが去ると、義元の瞳に浮かぶ憂いが濃くなった。



「『今川家が与するに相応しい相手』ね……。嫌な予感しかしないけど、選択肢はないな。俺には……今川家の最期を見届ける義務がある」


(過去の栄華に捕われた人間たちのね……)


そう呟くと義元はぼんやりと天を仰いだ。

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