第4章 手入れ部屋?
初めてあった時とは大違いの可愛らしい子供のような態度に頬を綻ばせていると、
「手を動かさぬか、早くしないと無理やり連れ去るぞ」
と言われてしまった。
「すみません、すぐ終わらせますね」
「頼むぞ」
ワックスを全体に伸ばし襖を閉め掃除用具を片付けようと手を伸ばすと背後から抱き締められた。
「主よ、もう良いな?」
「........まだ片付けが終わってないのでもう少し待ってください」
「嫌だ、もう十分待った。構え、聞けぬと言うなら....」
三日月様は私の耳に唇を近づけ
「無理にでも連れて行くまでだ」
と囁き、私を横抱きにして今朝の部屋へと連れ去った。