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ほのぼの本丸日記

第4章 手入れ部屋?


蔵の中は薄暗かったが小さな小窓から光が射し辺りを見渡すくらいなら容易にできた。
中はほとんど何もなく刀剣も見えない。

「........刀らしきものは見当たりませんが?」

「そう簡単に見つかるところに置くわけがないだろう。こっちだ」

そう言って三日月様は奥へと進み奥の角で止まった。

「ここで待て」
「ここからは俺の神域だ。人が入れば神隠しの類いとなり二度と戻ってこれなくなる。付いてきてはならぬぞ」

そう念押しして三日月様は光の中へと消えていった。





五分ほどたって七振りの刀を持った三日月様が戻ってきた。

「主よこれが俺の仲間の生き残りだ」

パッと見ただけでも分かるほど汚れ傷だらけになった七振りは痛々しく見ているだけで悲しくなった。

「わかりました。手入れ部屋に移動させましょう。手伝いましょうか?」

「いや大丈夫だ、手入れ部屋へ参ろう。付いてこい」
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