第1章 ♡1
「 夢憂ちゃんこんにちわー 」
あれから半年がたち、與さんとすっかりなんでも喋れるようになった。
本当に常連さんなんだなあ、なんて最初は思ったりもしてた。
けど3回目くらいから実感してきた。
最近は1ヶ月に1回きてくれる與さん。
「 あっ與さんいらっしゃいませ! 」
「 今日はカラーお願いしたいんやけど 」
少し髪の毛が伸びてきて黒い部分がある與さん
「 あ、私ここ最近から髪の毛洗わせてもらえる事になったんですよー 」
なんて待ち時間に話している。
「 へー、すごいやん!なら俺のも洗ってや! 」
えっ?!
「 え、いやいや!與さんは店長にやってもらって下さい(笑) 」
「 えー、夢憂ちゃんにしてほしいんや。な?してや 。えーやろ?美玲 」
美玲、それは店長の名前。
與さんと店長は知り合いらしい。