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恋のはじめかた【名探偵コナンR18】

第4章 気の合う人


「しかし勝手に紹介するのもどうかと思いましてな、とりあえずあなたの是非を伺いたい所でして」

「それは……FBIの人と、仕事をアメリカで行うってことですか?」


水野先生の顔を伺うと、先生も驚いた顔をしてて。手を止めてこっちを見ている。


「おそらくそうなるんでしょうな」

「……私一人では判断できかねるので……折り返しご連絡します。目暮さんの電話番号って」

「今私が掛けている番号は分かりますかな?」

「はい。この番号でいいですか?」

「ええ、よろしくお願いします。前に私共も大変世話になった人物なので、できたらご協力頂けると有難いです」

「考えてみます……では、失礼します」


電話を切って水野先生を見ると、先生はどうも浮ついてる。ご機嫌そうだな……私はあまり乗り気じゃないのに。


「聞こえました?」

「の海外デビューか!」

「いいんですか?」

「旅費は向こう持ちか?俺の分も出るか?」

「そんなのまだ聞いてませんよ……」

「タダで海外に行けるなら受けるぞ!」

「……日程とか、聞いてからですよ」


ため息をついてから、さっき着信のあった番号へ発信する。目暮さんに、自分を紹介してもらっても構わない旨を伝えた。

日程とか、内容については「詳しい事は分からんので向こうに聞いてください」と言われ、FBIからの連絡待ちとなる。


「アメリカって言っても広いですよねー……どうせ行くならニューヨークかロサンゼルスがいいけど……もしくはハワイか」

「おそらくデカい政治イベントがある会場の下見だろ?ワシントンか、ニューヨークか、その辺じゃないのか?」

「かなぁ……」

「しかしFBIって言ったら、日本よりよっぽど特殊能力者に理解があるらしいからな。一度向こうの能力者のデータも見てみたいもんだ」

「たしかにそうですね……」


まさかの海外からの協力要請(?)のおかげで、話題はそのことで持ち切りになり。零くんとの話は思ってた程詳細まで聞かれずに済んだ。




でも結局この日はFBIからの連絡はなく、いつも通りに一日が終わり。


連絡があったのは翌日の朝だった。
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