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【刀剣乱舞 R18】クロユリを食む

第1章 純白の衣


「ははっ。甘ったれた事を…」

男性はそう呟いた。

「義母に売られたと思っているのか?」

問いかけに私は頷く。

すると、また「フッ」と鼻で嗤って、私の肩を掴んだ。

「お前を売ったのは『両親』だ」

「り、両…親?パパもって、事?」

「その通り。だから逃げ出したとて帰る場所など無い。まぁ、逃がしはしないがな」

私を見据える彼の顔の口角が少し上がっている。

「それに、お前の行き先はもう決まっている。もうすぐ引き取りに来るだろう…だから安心して、ここで待てばいい」

肩に置かれている大きな手のひらに、グッと力が入る。



「せいぜい、可愛がって貰えよ。お嬢ちゃん」


その言葉が頭の中をいつまでも木霊していた。

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